夫婦喧嘩を止めるための「準備体操」ーー感情焦点化両方の第一から第三の会話

終わりなき責任のなすりつけ合い、片方が責め片方が黙り込む喧嘩、二人を突き刺すような沈黙。これら夫婦喧嘩はどうすれば止めることができるのか?そのヒントは感情焦点化療法にある。今回は感情焦点化療法の序章について詳しく解説する。
アツ@夫婦関係学ラジオ 2024.04.12
誰でも

夫婦の修復率70%を超えるカップルセラピー、感情焦点化療法(エモーショナルフォーカストセラピー)、通称EFT。

感情焦点化療法を受けた夫婦の70から75%が苦悩から回復して幸せな結婚生活を送っており、その効果は持続的で離婚の危険性が高い夫婦にも当てはまる。

EFTは有効性の実証されたカップルセラピーとして米国心理学会でも認められ、北米にはEFTセラピストが何千人もおり、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、アジアでは中国、台湾、韓国、そして日本でもセラピストが増えている。

アメリカとカナダの軍隊やニューヨーク市消防隊からも、苦悩する隊員とその配偶者のためにEFTを紹介してほしいと依頼があったこともあるそうだ。

前回の夫婦関係学ラジオでは、EFTについて詳しく解説した。この記事と合わせてぜひ聴いて欲しい。

なぜここまで、EFTはカップルの関係性を改善させることができるのか?

それはEFTの概念がカップルの心の結びつきの理論を見事に言い表してるからだ。

夫婦関係の修復方法では、「自分も相手も大切にする表現方法」として知られるよく言われるアサーションが有名だ。

アイメッセージで知られるこのテクニックは有効性はあるのかもしれないが、関係性が悪化してしまった夫婦にとっては実践が難しいものだと僕は感じている。(ただ、誰もが自己主張をする権利があるというアサーションの概念は重要だ)

なぜならば、夫婦というのはテクニックや理屈や取引で繋がってるわけではないからだ。

では夫婦は何によって繋がっているのか?

EFT生みの親、スー・ジョンソンはこう答えている

「ああ、それは心の絆よ。安心できる結びつきを求める、生まれながらの欲求。ジョン・ボウルビーが母親と子供の愛着理論で行っているのと同じことが成人の間でも成り立つんだわ」
「私をギュッと抱きしめて」より

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愛はテクニックや取引や交渉ではない。夫婦の愛は愛着や心の絆によって作られる。

では、愛とは何なのか?

どうすれば愛を修復し持続させられるのか?

この問いの答えがEFTの中に存在する。

スー・ジョンソンは録音したカップルカウンセリングの様子を何度も繰り返し聞き、夫婦が感情的に言い争ったり、泣いたりする葛藤の場面には鍵となる感情の場面があることをに気がついた。

そして彼女はカップルのための新しい心理療法を開発し、それを感情焦点化療法、エモーショナルフォーカストセラピーと呼ぶことにしたのだ。

EFTの考え方自体はとてもシンプルだ。夫婦がお互いに心を開き、波長を合わせ、相手の働きかけに応じる瞬間を大切にしながら、心の絆を作り強化していく。

以前お話しした愛着のスリーサイクルモデルに似ている

子供が不安表現をし、養育者が応答をし、それによって子供は遠くへと探索活動に行くことができるようになる。

そして、また探索先で不安を感じ、不安表現をし、養育者が再度応答してくれることによって、子供は自分の心の中に親を安全基地として内在化させていく。それによって親子間の愛着関係が形成されていくのだ。

EFTはこれの大人版とも言える。

カップルがお互いに不安表現をし、それに応答する。自分の気持ちを受け止められたと安心感を感じたパートナーは日々 の生活に戻り、そして日常生活の中で新たな葛藤を抱え、またその時にパートナーが不安表現をし、それに応答する。この繰り返しの中で夫婦はお互いの愛着関係を築いていく。

EFTは、夫婦がお互いに心を開き、お互いの心の中にあるエモーショナルな感情そのものにお互い波長を合わせ、そしてその感情に対して応えていく。この繰り返しの中で心の絆を作り、それを日々の生活の中で繰り返すことで、どんどんと力強いものへと変化させていく。

単純に言うとそういうことだ。

接近・応答・関与

EFTでは、永遠に続く夫婦愛の鍵として、情緒的反応というものが挙げられている。

そして情緒的反応は、接近、応答、関与、これら3つの要素から成り立っている。

接近とは、パートナーに対して疑いや不安があっても、心を開け続けることを意味する。また怒りなどネガティブな感情に振り回されないよう努力することも意味する。そうすれば、夫婦間の断絶を防ぐことができ、パートナーからかろうじて走っている小さな愛着の信号をキャッチすることができるようになるからだ

応答とは、パートナーからの感情の波をきちんと感じ取り、ダイヤルを回すようにその感情に波長を合わせ、慰めや思いやりを返すことだ。

関与とは、自分とパートナーの心が共にある状態を指す。愛する人だけ向けられる特別な注目とも言える。精神と肉体の親密な関係性でもある。

簡単な話に聞こえるかもしれないが、意外と難しいと僕は思っている。

なぜなら、パートナーに対して疑い、不安がある場合、素直に心を開き続ける事は難しいからだ。さらにネガティブな感情に振り回されないよう努力することが難しい。僕と同じように怒りや嫉妬や悲しみといった感情に振り回されパートへ対して心ない言葉をかけてしまった人もいるんじゃないだろうか?

また、相手と波長を合わせる応答は、単なるテクニックではなく、心からの相手に対する思いやりがそこになければすぐに嘘だと見られてしまう

最後の関与に関しては、接近と応答がきちんとできていなければ到達できないステージだ。疑いや不安があっても、パートナーに心を開き続け、自分のネガティブな感情に圧倒されないよう努め、さらに、パートナーからの感情に波長を合わせ、パートナーの感情に対して、慰め、思いやりの信号をきちんと打ち返す。

難しいと感じる方はきっと多いと思う。ではどうすればいいのか?

「私をギュッと抱きしめて」の著者、スー・ジョンソンは、接近、応答、関与、この3つの要素から成る情緒的反応を促すための7つの会話を提案している。

今回の記事では第三の会話までを紹介する。これは夫婦間コミュニケーションにおける準備体操のようなもので、ここをおろそかにするとうまくいかない。多くの人は第四以降の会話にいきなり飛びついている。自分たちの会話がぎこちないと思ったら、それは第一から第三の会話をクリアできていない証拠だ。ぜひ、何度も立ち返って欲しい。

第一の会話:悪魔の対話に気づく

悪魔の対話とは、夫婦が安全につながれない時にはまり込んでしまうやりとりであり、ネガティブループとも呼ばれる。

このループは、3つの基本的なパターンが存在する。1つ目は「悪者探し」、2つ目は「抗議のポルカ」、3つ目は「冷めて離れる」だ。

「悪者探し」とは終わることがない相互批判。お互いに相手が悪いと責め立て続け、怒りの感情が渦巻き、ネガティブなループが回り続ける。

相手に傷つけられたと感じた時に安心感が失われ、自分を守ろうとして非難や攻撃を行う。

以前お話ししたコンパッションの3つのシステムを思い出してもらうとわかりやすいと思う。

脅威システム、ドライブシステム、スージングシステム。人間にはこれが3つのシステムがあり、誰かから攻撃を受けたときに戦おうと感じたり逃げようと思ったりするのは、脅威システムがオンになるからだ。闘争、もしくは逃走の本能的なスイッチが入るのだ。

悪魔の対話も同じだ。パートナーから攻められたと感じたときに、たとえ相手が責めていなかったとしても、そう感じてしまったら、自分を守るための闘争本能が働き、相手を攻撃しようとする。

これが悪魔の対話の正体だ。そこにあるのはパートナーに対する圧倒的な安心感の不在。

悪魔の対話を止める方法は単純だ。自分たちがその対話パターンにはまってしまってることに気がつくこと、そして相手をやり込んだとしても、その相手はただ自分が離れていくだけだということをしっかり理解すること。そして最後に、相手の落ち度を認めさせたいという誘惑は、この悪魔の対話の罠でしかないと言うことに気がつくことだ

2つは抗議のポルカ。これは日本人によくあるパターンなんじゃないかと思う。1人が攻撃的に相手を責め立てるが、もう1人は自分の殻に閉じこもったように黙り込む。

多くの人は、この状はコミニケーションの問題だと片付けるだろう。でもそこには愛着の問題が隠れているとスー・ジョンソンは言う。

僕らは愛する人から何の反応も得られないと怒りを感じるようにできている。これは霊長類に共通している特徴であり、僕らが愛着なしでは生きていけない存在であることを証明している。

ここでの解決方法もそのパターンに気がつくことだ。相手が責め立てる言葉の中に、そして黙り込んでしまう沈黙の中に隠された愛着信号に気がつくことが重要になる。

3つ目は「冷めて離れる」。これはお互いに対して不満があるにもかかわらず、2人でも黙り込んでしまう状況だ。講義のポルカから発展する場合も多く、相手を非難していた方が諦めて、黙り込んでしまうと2人ともが沈黙する状態は陥ってしまう。これがどんどん進んでいくと、2人の関係性は一気に温度を失っていき、変に礼儀正しくなり事務的な話しかしなくなる。家庭の事務的な部分については回るかもしれないが、本来そこにあるべきであった愛情関係は終わりを迎える。

これは2人の絆の喪失に対する反応であり、もう自分たちの絆を修復できないと言う無力感の表れでもある。そして、2人は自分を愛されるに値しないのではないかと言う疑念を抱くようになる。

ここでの解決方法も同じくこのステップに気がつくことだ。自分で自分を不幸な夫婦関係と言う罠に陥れていることに気がつき、自分が求めている愛を自ら奪い去っていることに気がつくことだ。そうすることで新たな1歩を踏み出し、自分たちを切り離す分断のサイクルを遠くへ追いやることができるようになる。

「気がつくことが大切」と書いたが、気がつくことそれ自体が難しいこともあると思う。怒りの感情が渦巻いているときい冷静になんてなれないから。その時にはその場から離れ、じっくりと自分の心と向き合うことがおすすめだ。

嵐が来た時にはその場から逃げるのが鉄則であるように、夫婦間の嵐が巻き起こったときも、その場で立ち止まれないならその場から避難するのだ。安全を感じられない場所で素直な心にアクセスすることは難しい。詳しくはnoteに書いたので読んで欲しい。

第2の会話:むき出しの箇所を見つける

むき出しの箇所とは、見捨てられたように感じたり、情緒的なケアを与えられなかったと感じる感覚のこと。

例えば、過去に付き合っていた恋人が浮気性があった場合、今のパートナーがたとえそうでなかったとしても、そのパートナーがずっと携帯を見ていたり、外出時間が長かったりするとパニックになってしまう。こういうケースの場合、過去の浮気の傷が抜き出しの箇所と呼べる。

今のパートナーと関係ない話であるにもかかわらず、こういった過去の傷が存在すると、2人の間にネガティブなサイクルがぐるぐると回り始める。

僕が個人的に聞いてる話だと産後クライシスに関連する話も多い。子供が生まれたばかりの時に、夫は家事や育児にノータッチだった。妻が感情の変化に鈍感だった。いたわってくれる様子を見せず、ただ自分のことばかりを考えていた。

そういったケースの場合、産後の2人の関係性が剥き出しの箇所となり、子供が大きくなってからも何度も何度も当時のことがフラッシュバックされ、ネガティブループへと突入していく。

また、夫婦がお互いに対して心ないことを言ってしまった場合、たとえそれが本心ではなかったとしても、深い心の傷となり、むき出しの箇所へと変容していく。

いつ離婚したっていいんだ。誰のおかげで飯を食っていると思ってるんだ。あなたなんて帰って来なくていい。

螺旋階段を駆け上がる怒りの感情に身をまかせ、つい口をついて出てしまったこの言葉は、2人の関係性に大きな傷をつける。

むき出しの箇所で最も多いのは、過去の養育環境におけるトラウマだ。家族の虐待やネグレクトを経験していた場合、愛着の傷が甘いにも深く、たとえ愛するパートナーであっても、彼もしくは彼女の傷に向き合い続ける事は痛みを伴うだろう。もし、あなたた自信やあなたのパートナーが幼少期に虐待による心の傷を負っている場合、そこに二人が向き合うことに難しさを感じるだろう。時には乗り越えられないとすら感じてしまうかもしれない。

だが、スー・ジョンソンはこう書いている。

それでも私たちは、過去の囚人ではない。良い方へ変わっていくことができる。ニューヨーク州立大学の心理学者ジョアン・ダヴィラを始めとする研究者たちは、私が相談室で見ていることを研究で追認している。それはたとえ深い傷でも配偶者の愛があれば治せると言うことだ。思いやりのあるパートナーが辛い気持ちをしっかり受け止めてくれれば、安全な結びつきな感覚を「獲得」できるのだ。本当に、人は愛によって変わるのだ。

とはいえ、個人で対処が難しい場合はトラウマ治療専門家などの力を借りて欲しい。専門家と夫婦の両方で傷に向き合うんだ。

むき出しの箇所の会話は3段階に分かれている。まずは、むき出しの箇所がこすられていることに気づき、むき出しの箇所の発生源を見つけ、そしてそれをパートナーに伝える。

むき出しの箇所はがこすられると、会話のトーンが突然大きく変わる。今まで笑い合っていたのに、突然怒ったり、冷たくなったり上の空になったりする。もしくは相手の振る舞いに対して信じられないほど激しい反応を示すこともある。突然を激しく怒り出したり、激しく泣き出したり。

まずは、自分やパートナーのむき出しの箇所がこすられてることに気がつくことが大切だ。次に、そのむき出しの箇所がどこからやってくるのか、発生源を見つけてみよう。

両親や兄、弟、昔の恋人、友人との関係、もしくは現在のパートナーとの関係で生まれたのか?おそらく過去に誰かから受けた傷が心のもろさのスタートになっているはずだ。

僕の場合、両親から自分の興味関心を否定され続けてきたことがむき出しの箇所になっていた。だから、自分を誰かに受け止めてもらうことが僕は怖くて仕方なかった。だけど、今の自分を形作っているこの親密感への恐怖と、その恐怖の発生源を妻に打ち明けることによって、むき出しの僕の傷は少しずつ癒えていった。

また、子供の頃から祖父母と両親の間に入り、彼らをつなぎ止めるカウンセラーのような役割を担っていたことも、僕のむき出しの箇所が1つとなっている。

楽しむことへの罪悪感や、常に誰かを支えなければいけないという強迫観念が常に僕を包み込んでいた。だから僕は自分の感情を素直に表現することができず、妻は、僕が何を考えているのか分からず不安だったと言う。妻から心を開いてほしいと願われても、なかなかそうすることができなかった。

弱さや傷つきやすさといった柔らかなものは、目に見える表面的な感情ではなく、もっとずっとずっと深いところに隠されている。その深いところにある不安や本来の願望をパートナーに打ち明けるだけでも、かなり気持ちは楽になる。ぼくも妻への自己開示を繰り返してだいぶ楽になった。

第3の会話:不安定な瞬間に立ち戻る

夫婦の葛藤には、それが生まれる瞬間というものがある。悪魔の対話における悪者探し、抗議のポルカ、冷めて離れる。もしくは第二の会話である、むき出しの箇所への攻撃、こういった不安定な瞬間が、どんな夫婦にもきっとあるはずだ。

2人が情緒的な絆を作るためには、この不安定な瞬間に立ち返る必要がある。そして2人の情緒的絆が分断される瞬間をうまく扱い、それを安全な方向へとシフトチェンジする方法を学ぶのだ。それが第3の会話である「不安定な瞬間に立ち戻る」だ。

これは7つのステップで構成されている。

まず1つ目、戦いを止める。「あなたが悪い、私が正しい」、そんなふうにネガティブな悪者探しにはまってる場合は主語を変えてみよう。「私」や「あなた」から「僕たち」という主語に変える。

「僕たちはこの状況を帰らないかな?僕たち2人がこの悪いスパイラルに振り回されていないかな?」と。

これは世帯経営ノートに代表される夫婦会議の概念とも似ている。会話の主語を私やあなたではなく、自分たちに変えることによってお互いを敵視せず、自分たちを振り回しているネガティブループ自体を共通の敵として認識することができるようになるのだ。

2つ目は、自分たちの動きを振り返る。ネガティブループの会話の中で、自分たちに何が起こったのか振り返るのだ。例えば最初にどちらかが不満文句を言って怒り出して、そしてその怒りをぶつけられたパートナーが防衛的になっていた。黙り込んだパートナーに対して相手はさらに怒り、もっと責め立てたけど、どんどんとパートナーの気持ちをが離れていくことが感じられた。

そのように自分たちに何が起こったのかを議事録を取るかのように冷静に振り返ってみると、その時の感情に振り回されずに、冷静に自分たちに何が起こったのかを理解できるようになる。特に怒りや悲しみを感じて、防衛的になったり、攻撃的になったりとそういった本能的な反応してしまったことを、自然と受け止められるようになるはずだ。

3つ目は、自分たちの気持ちを振り返る。これは自分たちの動きを振り返った結果、そこにあった感情に気がつくということだ。怒りや戸惑いといった感情の奥にある柔らかな気持ち、孤独や不安といったそういった気持ちに気がつくのだ。でもなかなか認めたがらない人もいるかもしれない。自分自身も認めたくないと思うかもしれない。その時には、自分の心の中の全てが不安などの柔らかな気持ちで満たされているわけではなく、そういった気持ちが少しだけでも存在すると捉えると振り返りやすくなる。

誰でも少しくらいはそういう気持ちがあるからね。だけど、それを認めると自分が弱くなったように感じるのも確か。だから、「まあ、そういう気持ちも少しはあるかな」と認められれば上出来だ。

4つ目は、自分がいかに相手の気持ちを左右するかに気づく。ネガティブループに巻き込まれ、怒りの感情の最中にいるときには気づきにくいが、夫婦喧嘩のほとんど原因はここにあるし、親子関係の葛藤の原因の理由の一つもこれにあると思う。自分が何気なく発した言葉が、相手の「愛されたいと願う気持ち」を大きく傷つける。夫婦の距離は、僕らが持ってるよりも近く、それが故に相手を傷つけてしまうことがある。その事実に気がつくことができれば、もう少し上手にコミニケーションを取れるようになるはずだ。

5つ目は、相手の深い感情について尋ねる。夫婦喧嘩の嵐から少し離れ、自分の感情へのこだわりからも離れ、相手の感情に少しづつ興味を持つようにする。相手がどういうときに傷つきやすいのか、好奇心を持ってそこに降り立っていく。

6つ目は自分の深い感情を伝える。素直な気持ちをあなたに伝えるのが怖い、あなたが遠くへと消えてしまいそうな気になる。あなたに近づくのが怖い。自分の心の傷をそのままあなたに見せるのが怖い。そのように、あるがままの自分の深い感情を伝えるのだ。闘争と逃走の下にあるあなたの柔らかな気持ちはなんだろうか?

7つ目は団結する。戦いをやめ、自分たちを絶え間ない夫婦喧嘩へと追いやるネガティヴスパイラルに気がつき、その時の気持ちを振り返り、相手の気持ちに何度も耳を傾け、自分の素直な気持ちを伝える。これら一つ目から六つ目までのステップを踏むことで、やっと本当のパートナーシップが生まれる。敵ではなくチームになれるのだ。

ただ、第一から第三の会話は2人の信頼関係を築くための準備体操のようなもの。ここがしっかりとできていれば第四の会話以降の実践編に入りやすくなる。

もし、次回説明する実践編である第四以降の会話がうまくいかないならば、それは第一から第三までの会話を習得できていないことを意味する。ぜひ何度も第一から第三に立ち返り、信頼関係を築いて欲しい。

夫婦喧嘩を止めるためのほとんどのヒントは、ここにあるからだ。

今回の夫婦関係学ラジオはこちら。

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